比べるのはそこじゃない!

講習会のとある科で、前回こんなご質問を会員様からいただきました。

会員様
会員様

先生~、私は周囲の人間と自分とを比べてしまい
時折悩むことがあります。

わたし
わたし

誰だって、自分と比較する対象は他人ですから、
隣の芝生は青く見えてしまいますね!

会員様
会員様

自分の周囲に嫌いな人間がいるんですが…
でも、自分はその人間以上になれるのかなって考えてしまいます。

わたし
わたし

きっと、その相手の方も会員様に対して
同じような思いを抱いているかもしれませんよ?

会員様
会員様

そーでしょうかぁ…?
全くそんな風には思えないけど…。

わたし
わたし

基準が全く違う他人と比較しても差があるのは当然ですよ!
自分が過去と現在でどう変わったかを比較してみましょう!

こんな遣り取りがありまして、講習会が終了後、私も少し考えました。

ほとんどの人が、「自分と自分以外の誰か」を比較して悩んだり苦しんだりしているんですよね。
それは極当り前のことなので、おかしいことでもないし間違ってもいません。
私だって自分と誰かを比べて考えることくらい、いくらでもありますから!

でも、それによって辛くなったり悶々としたり凹んだりする必要はありません。
それは、ただメンタルが強い人だからそう思えるだけ!で片付けてしまう話でもないんです。

何故か?って、自分と他人を比較しても何もならないから!

見た目は同じ人間という分類でも、中身は別物、別人種だから!
同じ性別・年齢だって自分と他人は生れも育ちも、親も、生きてきた軌跡も、何もかも基準となるベースが全く違うのだから、比較のしようがないんです。
ベースが全く違うのだから、現状も違っていて当然ですよね?

仮に、双子であっても、成長して別々の道を歩んでいけば後天的に運なんていくらでも変わってしまいます。
それが、赤の他人であれば尚更比較になりません。

けれど、私たちは他人の上辺だけを見て相手の方が勝っているように感じてしまう生き物です。
実は、全く心配することないのに、表面的に判断できる部分のみで自分が劣っていると落ち込んでしまうのです。
外からは恵まれているように見えても、実は相手の心はスカスカしているかもしれないし、本当の幸福度合いなんてこちらにはわかりません。
だから、他人と比較しても必要以上に落ち込む必要はないんです!

こっちは柴犬、あっちはレトリーバー、向こうにはブルドッグと雑種…
そんな風に、人間も多種多様なんです!

自分がどれだけ成長したか!

じゃ、何と比較するのかと言えば、「過去の自分と今の自分」です!
同じ自分ですからベースは変わらないし、昔と今でどれだけ良くなった!とか、逆にこんなに悪くなった!がはっきりとわかります。

・前はこんなことできなかったのに、いつの間にか出来ている!
・昔よりこんなに成長した!じゃあ次はもっと〇〇しよう!

こんな日常の些細なことでも、自分にとっては大きな成長なんです!
小さな成長を積み重ねていくと、やがて自信になるし、自信がつけば今悩んでいることなんて何とも思わなくなる日がきっと来ます!

誰かと比べて落ち込むことがあったら、昔の自分より今の自分!!
そう自分に言い聞かせて、一歩、また一歩進んでみましょう!

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