ストレスと向き合う

日常

静かなゴールデンウィークもあっという間に終わってしまいましたね。
昨年から引き続き行動が制限され、アクティブに行動されていた方はストレスが大きいかもしれません。
それに、巣ごもり傾向になったことで今度は家族間のストレスも増しているそう。

コロナ問題は今後も長引きそうですから、何かしらご自分なりのガス抜き方法を見つけていただけたらなぁ、と願うばかりです。
自ら発想の転換を図り、自分で良くしていこう!という前向きな気持ちが大切ですね。

しかし、ストレスで疲弊した状態ではそう前向きにもなれませんし、心の余裕も無くなっています。
そこで、コロナとは直接関係ありませんが、何年も前に遭遇したあるお母さんがとても印象的だったお話をさせていただきたいと思います。

限界な心

友人2人とファミレスで食事をしていた時のこと。
突然、後方から女性の怒声が響き、ビクッと振り返った私。

何事かと思いきや、どうやら女性のお子さんがレジ際に置いてあるおもちゃを買って欲しいとだだをこねていた様子。その子は床に座り込んだりひっくり返ったりしていたので、母としていつものように注意したのでしょう。

ただ、そのボリュームがあまりにも大きく、店内に響き渡る怒声にお客さんも店員さんも固まりかけていたのでした。
近くにいらっしゃった年配の女性が声をかけようと試みておられましたが、そのお母さんの鬼気迫る迫力にどうすることもできず、周辺に居た人々は固唾を呑んで見守る… という状況だったのです。


しばらくしてお母さんとお子さんは店から出て行かれたと記憶していますが、私の中には何とも言えない複雑な気分が残ったのを今でも思い出します。

もしかしたら、昔の私もこんな感じだったかもしれない…と。苦笑

私はファミレスではないものの、息子はかなりのやんちゃでしたから家では怒声が飛ぶことも度々ありまして、母から言葉がキツいと注意されたこともありました。

実は私、息子が1才の時に離婚し、13年経った今では自称ベテランシングルマザーです。苦笑
でも当時は両親の協力があったとは言え、ひとり親になったことで責任感みたいな感覚が増し増しになっており、その上、若かったせいか人間的にも視野が狭くて未熟でありました…
娘の幼少期がスムーズだったのもあって、何とか息子をキチッと躾けなくては!
外に出しても恥ずかしくないように育てなくては!
と無我夢中だったのです。

ファミレスのお母さんと自分が重なり、もしかしたらその方も家族間のストレスやら、日々の子育て疲れから全く余裕が無くなっていたのかもしれないなと勝手に想像するのでした。
大勢の人がいる場で我が子を大声で叱りつけることはスマートな対応とは言えませんが、そうなってしまう心理は何となく理解できます。

10年以上経った今なら、あの時はああしていた、こんな風にしていれば良かった、何であんなことをしてしまったんだろう…と思えます。
でも、当時の私は余裕なし状態だったので、

「もうお母さんを辞めたい…」

と思ってしまったほど心はギリギリでした。

いつの時代も子育てに悩むお母さんは多いです。
おまけに去年からコロナも重なり、仕事や家族間の新たな問題も勃発してしまいました。
子供も大人も今までに経験したことのないストレスに晒されているのですから、何かのきっかけで爆発したり、さらに進んでうつに向かってしまってもおかしくありません。
今はそうしたギリギリ状態の人が溢れている、別の意味で緊急事態ですよね。

根本解決は自分の中にある

正直なところ、ギリギリの方々を救う万人共通の策などありません。

生きている以上、ストレスを無くすことはほぼ無理に等しいでしょうし、
自分なりにストレスがかかりにくい生活を心がけても、他から問題を持込まれることだってありますから。

でもその時に受けるストレスやダメージを、物事の捉え方で幾分和らげることはできると思います。
昔の私は、絶対に〇〇しなくちゃならない!必ず〇〇しないとダメ!
と、自分なりの型にはまっていて、それに頑張って合わせようとすることで子育てでも大きなストレスを感じていました

自分の考え方・価値観が自分をストレスの渦に追いやっていたのです。

今の私はと言うと、
まぁ仕方ない! もう少し時間が経てばまた変わるかも! また次ぎに頑張ればいいや! ってな具合で随分とユルユルになりました。

別に投げ出したり、諦めている訳じゃないんです。
今はダメかもしれないけど、必ずまた良くなる!だからそれまでは見守ろう!
という心の余裕が失敗を重ねたことで少しずつ出てきたのだと思います。

恐らく、息子は何も変わっていなくて、私の考え方が大分変わった!のでしょうね。
(自分の失敗から変わらざるを得なくなった、の方が正しい)

私の考え方が変わり始めたのは、何を隠そう、娘や息子の問題が次々に巻き起こったことがきっかけです。
その度にストレスで打ちのめされていたのですが、そんな状態が続いていくと先程の、
もう仕方ない… の心境に自然と行き着きました。
どこか気持ちのスイッチを切り替えたような、吹っ切れたような感覚で、今までの焦りはビックリするほど落ち着き、冷静な自分がいます。

それからは、「必ずなるようになる!」 って自分に言い聞かせるようになりました。

自己暗示のようですが、ポジティブ・前向きというのは人生にも開運にも大切な要素です。
心がどんな状態にあるか?それがストレスやその問題を乗り越える上でとても肝心だと感じますから。

難しい世の中の今、ストレスと向き合う中で心を健康に保てるよう工夫していくことがいかに重要か、考えさせられるこの頃です。

〇〇したい! 〇〇であってほしい! 〇〇でないとならない!
他人に対しても自分に対しても、そんな思いが強くなりすぎると、時に自分を苦しめるストレスの原因になっていることもあるのです。

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