子供を壊す親、親の価値観はどこからくる?

子育て

親であれば、自然と我が子に期待を寄せるもの。
こんな子に育ってほしい、将来はあんな風になってほしい、そういった極当たり前の感情を親は抱いてしまうものです。

しかし、その期待がいつの間にか強くなっていることに気が付かず、子供に息苦しい生活を強いているケースもあります。現状、何も問題は見えなくても、お子さんの心は疲弊しているかもしれません。

運の話をしていく上でも、子供時代に受けた影響は超重要です。
子供の心身が健やかに育ち、親子関係が今後も円満であるために、今一度、自分たち親側が自分の子育てを見直してみませんか?

人格形成の土台となる子供時代は、特に重要な時期だと親なら理解しているでしょう。
だからこそ、小さいときからきちっと躾けて、きちっと教育させているご家庭も多いのだと思います。
どんな子に育つかはほぼ親にかかっている、と言っても過言ではないため、その重責を負う親は、子供が小さいうちから完璧な躾けや高度な教育に必死になりやすいのです。

今日はそれらが悪いという話ではありません。
子供のためにはこうした方が良い、将来子供が困らないように今こうしている、という思いで親は厳しく接しているはずですし、家族という集合体で暮らしている以上、皆が気持ちよく生活するためには最低限のルールやきまりも必要です。
とは言っても、全てのことを厳格に取り決め、一切緩みのない生活では親も子も疲弊するばかり。
(全く疲弊しない親御さんもいることはいますね…)

大人が会社で神経を使うように、あっけらかんとしているお子さんだって学校や様々な活動で神経を使い日々ストレスを受けているもの。それをストレスと感じているか否かは別として、外で頑張っている分、自宅内では極力ストレスを感じることなく子供の心身が回復できる環境にしておくことも穏やかな運を形成する上でとても大切です。

中には、学校で頑張っているあまり、自宅に帰ってくるとスイッチが切れてしまうお子さんもいます。
なぜ家でこれぐらいのこともできないの?とイライラしてしまうわけですが、本当は親が大きな心を持ちたいところ。
目には見えなくても子供の頑張りを察してあげられたら、同じことを伝えるにしても注意の仕方や声のトーンも変わり双方のストレスもグッと下がります。

単に子供を甘やかすということではなく、親がどれだけ子供を見守り理解してあげられるかどうか、そんな些細な積み重ねが子供の心には大きなプラスの力となり、後々大きな差となって表れてくるのです。

家々のルールや子育て方針は親の価値観が如実に表れる部分です。
それが各家庭によって大きく異なるから、様々なタイプのお子さんもいるということ。
親の価値観や拘りは、また親自身の育ちの中から形成されることが非常に多く、それを受けて育ってきた子供は親と似たような価値観や運のループを辿っていく…という流れが運の因縁です。

さて、ある意味で非常に偏った価値観や拘りを持つ親から、物心つく前から厳しく教育された生活が続いていると(親は厳しくしていると自覚はない)、うちの親はこれが当たり前だから…という具合に、自分の気持ちを抑えることを覚えます。不満はあっても親に意見できず、我慢し続けることが当たり前に。
特に、気が優しく自己主張が苦手なお子さんはその傾向が顕著で、自分が頑張れば済むとかなり無理をしていることが多いのです。


反対に、親からすると【特別に手がかからない子】と見えていても、実は子供のストレスゲージが着々と溜まってきていることがあり、いい子ちゃんほど逆に心配だったりもします。
さらにそのストレス生活が続くと明確な体調異変が出てきたり、子供の価値観も偏って固定化されたりと深刻なケースもあるほど。

言葉にこそ出さなくても子供からのSOSは出ています。
でも、親が子供のストレスに気が付かず、またその原因が自分(達)だとは丸で感じていないことが案外多いのです。
全ては子供のため!というその強い気持ちが、結局は我が子をダメにしてしまうことも少なくありません。

親の考えは変わらないから自分がそれに慣れるしかない、自分が我慢すれば済む
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日々の社会生活でストレス増大、さらに自宅でも気が休まらずストレス蓄積
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無理をした生活が恒常化、やがで心身不調が露見
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漸く親も子供の不調に気が付きだすも、その原因までは理解が及ばず対応を誤る
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親の対応次第では不調が改善へ向かうこともあるが、親が根本的に発想を変えない限り基本的には変わらない、表面上良くなったように見えるだけ



残念ながら、家庭内でも常に神経を使っているお子さんはとても多いのでしょう。
一見して何の問題も感じさせなかった出来の良い子が、ある時から不調に陥ることは珍しくありません。
反対に、親に反発できる子は、そこまで大きな心配はしなくてもきちんと自分の道を進んでいかれるのではないでしょうか。自分のストレスを直接親にぶつけられるのですから!
単に、親は手がかかる子だと思いがちですが、ぶつかってくるということはそれだけの親子関係がある証拠です。

ただ親に言われるまま、イエスマンとして自分を抑えて生きていくことは非常に辛いこと。
親とぶつかる前に諦めてしまう、そのぶつかる気力を失わせたのは言うまでもなく親なのですが…。


もしかすると、親自身も抑圧の中で生きるしかなかったのかもしれません。
でも、もしあなたが辛い思いをしたのなら、きっとお子さんだって同じ思いでいます。
ずっとその辛かった思いがあなたの価値観や拘りとして固まり、そっくりそのままお子さんに引き継がれていくかもしれません。それでは辛い…。

手遅れだったとしても、まずは親が、自分が変わってみませんか?
何を変える?発想なのか、行動なのか、それはご自分の子育てを謙虚に振り返るしかありません。
子供はその置かれた環境から全てを吸収し、それが運の原型になります
だからこそ、何よりも一番親が重要なんです

子育てに正解などないのですから、試行錯誤しながら円満な親子を目指してみませんか。

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