気学の真実は一つ

「気学なら大体どれも同じ。」
「多少の考え方は違っても、結果は大きく変わらないだろう。」
そう考えている方も多いこの世界。

しかし、どれも同じではありません。
実は、結果が大きく変わることもある!これが紛れもない事実です。

吉方だと思っていても、使い方を誤れば吉兆は得られず逆に災難が現象化します。
ただ、災難が出てくるまでにはかなりの時間を要するため、多くは忘れてしまっているか、その気学判断が誤りだったとは解釈しないだけのこと。

今までの発想に囚われず、ぜひ今現実に起こっている現象から気学の是非を判断してほしいと切に願います。


先日、初めてのお客様の鑑定を承ったときのこと。


地元の先生の気学指導によって吉方で事業を始められたそうですが、経営に関する問題について今回鑑定をご用命いただきました。

事業面はもちろんのこと、事前資料を拝見して特に気になったのがご夫婦ともに病気の問屋状態であること。
「過去も現在も凶方を長く使われているため、こうなるのは必然の結果」と申し上げました。

しかし、「地元の先生から吉方と言われて20年前に現在の家を購入した」と仰るご夫妻。
吉方転居しているはずだった自宅が、まさか凶方だなんて寝耳に水だったに違いありません。


ここで、なぜ吉方だと思っていたことが反対の凶方になるのか?と多くの方が疑問に思われるかもしれません。
実はちゃんと理由がありまして、当会は様々な失敗で得られた実証から正しい理論が発見できたことで、一般的な判断とは異なる評価をすることもある、ということなのです。
 

どんな分野でも失敗から学び、改善することでより良いものが生まれるように、私共も代々多くの失敗を経験してきました。それによって気学の解明が進み、結果として曽祖父時代の気学から大きく改善できました。
言い換えれば、曽祖父・園田真次郎が提唱した理論を忠実に実行してきたことで災難に遭い、結果、気学の解明が叶ってきたという皮肉があるわけです。


ただ、市井に広く出回っている真次郎流の気学しか普通は知らないわけですから、突然「自宅は吉ではない!」と宣告されたら誰だって困惑されるでしょう。
恐らく、親の代から師事してきた先生の話が違っていたなんて信じられない!信じたくない!!というのがご夫妻の本音ではないでしょうか。

けれども、事実は事実としてお伝えし、真の改運へ導くことが当会の役目です。
鑑定を承った以上は正しく現状をご理解いただき、今後の改運へ繋がるようできる限りオブラートに包みつつ、お伝えすべきことはきちんと進言申し上げたのでした。

しかし、ショックが大き過ぎただろうな…と、鑑定後に考えてしまう私がいました。
初鑑定ではあるものの、楽観できない現状でしたので最新の気学解説をさせていただきましたが、もし私が逆の立場だったら茫然自失だったかもしれないなと…。

今まで熱心に気学をやってきた人ほど、自分が信じてきたことが間違っていたと知ったら…、じゃあこれまでやってきたことは何だったのか?とすぐには受け入れられないでしょう。
既に長いこと他所の気学をやってこられた方でも当会の最新気学をご理解いただける場合もありますが、それには相当柔軟な発想をお持ちか、実際に経験されたり納得いただけるようなことがないと難しいだろうなと感じます。

ただ、私は冷静に客観的に現状をみて気学評価をしていただきたいと願ってやみません。

なぜなら、方位や時期の善し悪し(=吉凶)は間違いなく正確に現象化してくるため、本当に吉方を使って10年~20年経過しているなら相応の吉兆がはっきり出ているはずだからです。

しかし、事業拡大はされても経営面でのご苦労が続き、ご夫婦揃っていくつもの病気をそれぞれ経験されている現状は、果たして本当に吉方が効いている状態と言えるでしょうか?
病気の度に治療や手術と大変な消耗負担を負われていらっしゃいますが、それでも吉方と信じて疑うことなく突き進んでこられたその精神力がご夫妻をここまで守ってきたのは確かでしょう。

ただ、長期的な人生の傾向と実際に起こっている現象から正しく運を判断する必要があります
ここで肝心なことは、いくつか吉兆らしい現象がみられたとしても、ロングスパンで人生の傾向を見たときに波乱災難が多いのか安定しているのか?をみることが大切です。
一時、平穏があってもそれが持続しなかったり、後退しているようでは本当に吉方か怪しいもの。

ご夫妻の場合、過去に起こった数々の災難も全て方罪の節目に合致しており、凶方は明らか。
打開策をお伝えしましたがハードルも高いため、実行いただけるかは難しいところです。
このまま現居に留まり続ければ、加齢も加わり現状維持もより難しくなるのは必然ですが、私共は見守ることしかできません。

それでも、昔の気学の誤りを正し、真の改運を一人でも多くの方に実践していただけるよう努めることが当会の責任でもあると感じます。


つくづく、先入観というものは非常に厄介だと感じます。
最初に身に付けたことでなければ中々受け入れ辛いのが我々人間ですから、すぐそこに改運のチャンスがあったとしても呑み込めないことが多いから。

寧ろ、時間が経過し、更に状況が悪化しなければ人は危機感を持てず動き出せません。
…いや、悪化しても動き出せればまだ良いほうです。
気が付いたときには既に手遅れかもしれなくても、それがその方に与えられた人生と解釈するしかありません。
あくまで改運はご本人の意思で実行いただくものですから当会は見守るしかなく、唯一できることとして、鑑定の場でどのように表現してお客様にお伝えするべきか、私の自問自答はいつまでも続きそうです。

本日もご覧いただきまして有難うございました。
貴方が使われた方位が果たして本当に吉方なのか否かは、きっと現象が教えてくれているはずです。
参考にしていただけましたら幸いです。

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