運が急変したように見えるだけ!運は超ゆっくり育つ

ある日の話です。
いつも担当してくださる美容師さんと方位の話題になりました。
私がこんな仕事をしているのをご存じのため、やはり方位は重要なのか?とのお尋ねがあったのです。

その美容師さん曰く、担当している他のお客さんが家を建てるために方位鑑定を受けたそうなのですが、鑑定で指示されたことを無視して悪い方角へ新築転居したらしいのです。
そうしたら、転居後1カ月でご主人が亡くなってしまったそうで…。
あまりの急転直下の出来事に、こんなにも方位が影響するものなのか?とのご質問でした。

実際に方位にまつわる体験談を耳にすると、方位の厳格さや恐ろしさをより身近に感じるでしょう。
そして、そのお客さんも指示された通りに転居しなかったご自分達の判断を酷く悔やんでいるに違いありません。

ただ、きっと誤解をされています。
そのご主人が亡くなった主たる原因は、方位を無視した今回の新築転居ではないからです。

これはどういうことかと言うと、普通この話を聞けば、悪いと言われた方角に転居したのだから、それが原因でご主人は亡くなったんだと考えます。
でも、方位作用はこんなにも急激な出方をしません。寧ろ、吉方でも凶方でも、ゆっくりと時間をかけて本人はほとんど気が付かないうちに運が改善されてきたり、逆に悪化していくものなのです。

ですから、もし平均寿命よりはるかに若くしてご主人が亡くなってしまわれたのなら、少なくても20~30年以上も前の運命作用が主たる原因だと考えられます。
場合によっては、幼少期の段階で既に大きな運命原因があるかもしれません。
昔の気学ではこんなにも長いタイムラグは考えもしなかったことですが、多くの事例を精査してくると、問題勃発にはこれくらいの時間を平均的に要しているのが実際です。

それほど長い年月をかけて、自分では全く自覚できない間にどんどん運が悪化し、ついに時が満ちてその方罪の節目となる時期に災難が現象化する、というのが運の流れ。

今回のケースは、たまたま過去の方罪が現象化する時期と転居が重なったがために、凶方転居1か月で亡くなった超ハイスピード展開のように感じられますが、正しくは、もっと根深い原因が何十年もかけて育っていた、ということになります。
そのため、仮に今回の新築転居をしていなかったとしても、結果は同じだった可能性が非常に高く、時間をかけて出来上がった運(=方罪)は容易に変えることが出来ないと言えます。

これを反対に言えば、時間をかければ運は変わる!自分に合った環境でなら運を変えられる!ということになりますね。


そう言われても… 運なんて変わらないでしょ?!と思う人のほうがきっと多いかもしれませんが、それは運が変化した(改善した)経験をしたこがないからそう思うのです。
実際に経験していなければ信じられないのも当然で、怪しいな~とか、今まで散々努力しても上手くいかなかったからもう人生を諦めている…、なんて思っている方もいらっしゃるかもしれませんね。

ただ、もしご自分の過去を振り返って不遇や不如意の連続だと感じるなら、それは今まで自分が最適な環境で生きていなかったから、と視点を変えてみてください。

これは責任転嫁をしているのではありません。

事実、自分を取り巻く環境が合わなければ運が悪くなり、努力はしていても物事が上手くかみ合わずに心身消耗が続きます。そうすると、人間関係でストレスが多くなったり、仕事で失敗したり、頑張っても評価されない…、というように誰も災難とは言わないような、でも本人にとっては辛い状況が続くのです。

そうなる悪運をそのまま放置しておくと、やがては病気や事故、今回のご主人のように大きな災難へと成長していく可能性が高まるわけですが、大きな問題が勃発する前に環境を整えておく(=吉方を使う)ことで災難の出方を圧縮することが可能です。

どこかのタイミングで運を変える吉方の種を蒔くことができたら、あとはその種をじっくり育てていくだけ

今まで通りの生活を継続していくだけで、現象化するであろう災難が大難から中難へと徐々に小さくなっていくのですが、ここで重要なのは、どんなに吉方が効いてきても災難をゼロにすることはできない、ということ。来るべき災難を完全に取り除くことは不可能であり、圧縮する!という認識が必要です。

それでも吉方を使って環境を整え、5年~10年くらい経過してくると、徐々に自分の内面が安定し生活が変化してきていることに気が付き始めます。
勿論、改運の進み具合はその人によって、また使った方位などによっても異なりますが、年数が経過するほどに自分でも自覚できるほど内面が落ち着き、結果、当初懸案だった問題やストレスも気にならないほど状況が好転してくるでしょう。

さらに年数が経過してくるとより改運が本格化し、内面だけでなく具体的な吉兆が見えてくる事例が多くなります。

以上のように、運はゆっくりと時間をかけて、良くも悪くも変化していきます。

ただ、その変化があまりにもゆっくりなために、私たちは運の流れに気が付かないだけ。
本当はずっとずっと前からそうなるだけの種が蒔かれ、成長を続けていたに過ぎませんが、突然、大きな災難が降ってきたように感じるから人は狼狽し、自分たちの不運を嘆くのです。

だから、少しでも早くご自分やご家族の現状運を知ることが大切!
特別大きな災難に見舞われていなければ人生の不安も当然湧きませんが、その楽観が一番危険なのです!

今は問題がなくても、この先、人生がどう転がっていくか人智では判断がつきません。
だからこそ自然界の法則(気学)で環境を整え、来るべき将来に備えることが盤石な人生を迎えるための秘訣です。
目に見えなくても、今もひっそりとあなたの運はあなたの人生を創っています。

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